第51次南極観測隊の本吉洋一隊長らが8日、南極・昭和基地と国立極地研究所(東京都立川市)をつないだテレビ電話会見を行い、新たに隕石(いんせき)635個を採取したことなど、活動成果を報告した。
二代目「しらせ」の初航海となった51次隊は、予定より約1週間遅れて1月10日に昭和基地沖に接岸。砕氷能力が大幅に向上した「しらせ」だったが、例年の約2倍、4メートル近い厚さの氷に阻まれたといい、本吉隊長は「先代のしらせでは接岸できなかったかもしれない」と語った。
51次隊では、小島秀康・同研究所教授らが9年ぶりに隕石採集を実施。昭和基地から西へ約600キロ離れたセールロンダーネ山地をスノーモービルなどで延べ17日間探索し、最も大きなもので重さ5キロの隕石を含む、計635個を採取した。
今回採取されたのは、いずれも小惑星帯由来の隕石。中には、希少な種類も含まれているといい、日本に持ち帰り詳しく分析する。
日本は約1万6200個の隕石を保有。かつては世界一を誇ったが、昨年4月時点では約1万7300個の米国に水をあけられていた。今回の探査では届かなかったが、極地研は今後6年間で3回の隕石探査を計画しており、世界一奪回を目指している。
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